市民活動支援センターが主催する「地域デビューパーティー」に参加してきました。
この日は八王子のライブハウスが合同で主催する「HACHIDORI -HACHIOJI ROCK DREAM-」も開催されていました。知り合いが何組も出場しているのでライブも行きたかったのですが、チケットは早々に売り切れでした(私が好きなハコは「ぐるまま」です)。
このパーティーの前身は「お父さんお帰りなさいパーティー(オトパ)」という名前でした。モーレツ社員で家と職場を往復する40年間を過ごした団塊世代の男性は、定年退職しても地域に居場所がない、一方女性は自治会やPTA活動などで地域に友人がたくさんできており、趣味や娯楽でイキイキとしている…
男性も会社で養ったスキルや経験がたくさんあるのに、家に引き篭もっているのでは本人と地域、双方にとってもったいない…ということで、地域で活動する市民活動団体が受け皿があることをアピールし、男性も地域に飛び込むことで充実したセカンドライフを過ごそう!というものがオトパの成り立ちです。
それから20年近い年月が経ち、市民活動団体の活動領域が広がり、団体の数も増え、行政との連携事例も増えてきましたが、一方で市民活動に参加する市民サイドにも変化が生まれています。
たとえばオトパは定年退職後の男性をターゲットにしていましたが、非正規労働の増加、世帯収入の低下、女性の社会進出に伴い、共働き世帯は増加し、稼働年齢世代の減少・年金支給金額の低下による高齢雇用の増加、様々な要因で労働のモデルがすっかり変わってしまいました。
地域デビューするのは男性とは限りませんし、労働が優先され、地域において非労働分野でプライスレスな活動の担い手が少なくなりつつあります。
オトパは「みんなの地域デビューパーティー」と名を変え、個人と団体の引き合いだけでなく、団体同士の協働、活動のコラボレーションも行われております。
団体の経営手法も進化し、ボランティアなどのマンパワー中心ではなく、行政や企業からの支援のほか、自主事業による収益を確保し、活動の継続性を確保している団体もあります。
八王子市は市民の皆さんとともに創り上げた八王子未来ビジョン2040を新年度からスタートし、地域課題を地域住民や団体が主体的に取り組むことができるよう、地域づくりを進めていく予定ですが、市民の主体的な発意や行動で運営されている各団体がその目的や役割を果たせるよう、行政もサポートしていくことを求めたいと考えています。
参考動画:ハッピーステーションきよぴー
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